レスキューPROダイバー(レスキューカバー編) 特別編(凡そ5時間)

-EXPERT PRO-RESCUE DIVER-(エキスパート プロレスキューダイバー)

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早期の普及の為に特別のプログラムを作成致しました。

受講資格 ダイブマスター及び同等以上のレベルの方.

     現在プロとして従事している者.

補講・・・スキル面での不足が有る場合は訓練して頂きます。

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プロレスキューダイバー(レスキューカバー編)での目的は、まず自分の身を守った上で相手を
助ける為のレスキュー法です。
溺者に対して水中・浮上・水面移動時に人工呼吸を促す事が出来、当然として肺よりの水の排出を可能と致します。
水中より水面までの引き揚げを安全に行う事を重要視、水面・浅海移動においても溺者へのエアソース(人工呼吸)供給を可能とする画期的内容です。

内容

◎スキューバダイビングに於けるレスキューは水上と水中の2通りが有り、どの様なレスキュー方法が出来るかの説明を受ける。

◎パニック及びショックにおける精神的・肉体的に起因する原因を学び、事前的予知に対処出来る判断力を身に付け、また起きた時のホールド対処・キャリングの処置法を学ぶ。

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◎原則として陸上用のCPR、マウスツーマウス等の講習や練習は時間の都合上致しません。

講義(ダイバーに起因する各症状と回避について要点のみ)2時間
 
A.潜水の生理学.

B.潜水の物理学.

C.水中生理環境学.

D.潜水心理学.

E.減圧症とエアエンボリズム(空気塞栓症)の判断と対処法.

F.口及び肺からの水の排出法と気道と食道の関係.

G.実技のシミュレーション.

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実技(プール 又は海洋にて)

A.プール 又は海洋実習.(3時間以上)状況により50メートルプールと潜水用プールを使用.
  個々のレベルにて内容を削除又は追加致します。

1.中性浮力とBCを使ったエレベーションの徹底練習.

エレベーションとはBCだけを使つた潜降と浮上で、フィンキックは使わない.

フィンキックは、姿勢の制御や向きを変える時のみに使う.

耳抜きとBCのコントロール法、フィンキック法をマスターする為の訓練.

2.コントロールドスキップブリ−ジングの練習.(呼吸法の練習)

3.スイミングアセント、ボイアントアセント、ポディティブボイアントアセントの練習.

4.水中、水面での重器材の着脱とタンクバルブの開閉及びオーラルインフレーション.

5.マスク、フィン無し潜水と片足(左右)フィンの遊泳法.

6.マウスピース無し呼吸、 エアソース源となるものからの呼吸法.

7.水中からの脱出法、セルフレスキューとは!!

8.バディレスキュー法とバディブリ−ジング2通り.

9.水中、水面での溺者及びパニックダイバーのホールドの仕方. 3通り.

◎この項で溺者の引き揚げ法を習得

10.キャリング. 水中と水面での違いならびに水面への浮上の仕方の訓練.

11.水中に於いて口及び肺からの水の排出並びに心臓へのアプローチと浮上法の訓練.

12.水面と浅海移動時の人工呼吸法の訓練.

◎全体が終わった所で、口並びに肺からの水の排出法と引き揚げ、人工呼吸の方法を習得.
  肺へ空気を送る時、注意しないと胃へ空気を送る為に溺者の姿勢に注意する。
  仮に胃に空気が入った時の対処と処置法も覚える。
 10.〜12.の3項目を繰り返し練習.
◎必修項目
 1.緊急浮上法. 2.水面への引き揚げ法. 3.水面での肺からの水の排出法と人工呼吸法.

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◎まとめとして
  
プール及び海洋において、水中からの引き揚げ法と水中・水面上にて肺並びに口の中の水の
  排出法を覚え、水面と浅海移動時にエアブローによる人工呼吸法及び心臓へのアプローチを
  マスターする。
(新規特別指導科目)
   肺へ空気を送る時、注意しないと胃へ空気を送る為に溺者の姿勢に注意するが、仮に胃に空気
   が入った時の対処と処置法も覚える。

              講師 JAPAN CMAS 常任理事  國次 秀紀

 

                          H15.11/28 プログラム改正